子供の科学
創刊が大正13年(1924年)で現在も刊行され続けている雑誌です。(創刊100年おめでとうございます。)小中学生向けの雑誌であるのにもかかわらず4石スーパーラジオ、6石2バンドラジオや5球スーパーラジオの製作記事も記載してました。これ、中学生に作れるのでしょうか、大人でも手ごわいと思います。
↑ 昭和49年(1974年)の子供の科学です。この頃の子供の科学は毎号ラジオの製作記事を掲載してました。本号では5球スーパーと1石ラジオの製作記事がありました。
小学生の時買ったものではなく、ヤフオクで落札しました。半世紀もこんなものを取ってある人がいたなんて凄いです。折り目もなく新品同様で、折込の紙ヒコーキも付いてました。
↑ 本格的な5球スーパーです。当時は既にトランジスタ全盛の時代です。(とは言え、家のテレビはまだ真空管式だったかも。)そんな時でもまだ真空管用のIFT、バリコン、同調(発振)コイル、パディングコンデンサを売ってたんですね。
現在では大概のものはインターネットで買えますが、当時、これだけの部品を集めるのも大変だったのではないでしょうか。ほとんどの小中学生(特に田舎の)にとってこの記事は読み物としてのもので、製作するためのものではなかったと思います。(そんなお金もないし)
↑ 記事は、製作の仕方や調整方法等が細かく書かれています。
しかし、何度も何度も読み直しているうち妄想がどんどん膨らみ、5球スーパーが孤高の美人の様に近寄りがたい存在となり、何故か製作してはいけない神々しさを感じるようになり現在に至っております。
AM放送終了までに色々なラジオを製作してみましたが、これだけは間に合いそうもありません。当時これを見て製作した小中学生のおっさんを尊敬します。