Ver0.90

Routes


僕たちは限りない可能性を捨て去って、
唯一の今を選び取っていく。
その先に、かけがえのない未来があることを信じて……

2003 年 2 月 28 日、Leaf より発売
Leaf Visual Novel Series Vol4



正直な話

 安心した。不確定要素が多かったけど、やはり Leaf は Leaf だった。非常に俺好み。大丈夫、これからもまだまだついていける。そんな感じの Routes 感想です。ちなみに、Leaf 歴代のソフトを並べると以下の通りだから、どれだけ評価してるかがわかって貰えると思う(笑)

 ToHeart >痕> Routes >こみパ>うたわれ>まじ☆アン>雫> WhiteAlbum >誰彼

 まぁこれも時期によっては多少変動するかとは思うけど、高値安定。

湯浅皐月

 キーワードはバカップル

 正直いって、皐月の第一印象は良くなかった。見た目はおかっぱじゃないし(いや、それは関係ないかと)下目使いで、あんたバカぁ?だし。だけど、個別シナリオに入ってから皐月の評価は一変したね。多分、五月雨堂の辺りから。五月雨堂!五月雨堂!っていうか健太郎!とか思ってる内に、すっかり馴染んでました(笑)Routes は、こんな知って無くて全然問題ないんだが、知っているとニヤリとできるネタが多くて、なんというかツボを得ているというか、旧来からのファンにはたまらないというか。どうしたらいいんだとか(笑)

 そんなわけで皐月の好感度もあがり、掛け合いを楽しんでいたわけです。あーギャグが寒いとか話があるんですが、ギャグというかあれはラブコメのノリを楽しむものかなと。そう考えるとこの後で猛威を振るうバカップル萌えってのも、この辺りから片鱗をみせているわけですな。んでそーこうしている内に、醍醐隊長とかでてきて多少の焦臭さもでてきて。皐月が家出した時も、あーこの後、醍醐隊長に拉致られてうんぬん〜とか考えてハラハラしていた。んで、ここでまた Routes の良さ。あくまでラブ。一部判定が微妙な部分もあるんだけど、総じて女の子が不幸にならない。これ非常に重要。ここで拉致られてたりなんかしたら……ってそれは、ゆかりシナリオか(笑)話が前後しちゃうけど長瀬館長の時、この辺りも皐月に危ない目にあわせるなーとかすっかりビビリモードだったんだけど、宗一くんはシッカリと手を回して危険が無いことを知っててやってるあたり、いい感じです。繰り返しになるけど、Routes にいたるまでなんかよくわからんけどヒロインが不幸になるゲーム、というか死にかけるゲームを連続でやっていたので、この無駄にヒロインを不幸にせず「らぶ?」な展開はツボにはまりました。

 その後は、史上空前のバカップル振りで圧倒されましたよ。本来、バカップルってのはいい意味で使われないだけど違う。非常に肯定的に使われるバカップル。いわばバカップル萌え。新しいんだか、古いんだかわかんないシチュエーションなんだが、イイ。良すぎる。最近主流の、いわゆる記号化された萌え、ではなく見た目地味っぽいけど、この幸せな雰囲気がいい。もう、カップラーメンに代表されるバカップル行動は小気味よい夫婦漫才をみているようで(誉め言葉??)。みていて幸せな気分になるのって重要かと。まぁ、あれですね。この皐月シナリオに関して言えば俺は、ゆかり的立場に近かったのかも。っていうか、この辺にくると皐月が、可愛くて可愛くて。

 んで次ですよ。けってーてきなのが。

「宗一が死んだら、あたしも死ぬ」

 きたね。きまくりだね。確かにベタな台詞だけど、ナビになりたいってな展開の後だから効く効く。

「言え!コラ!
待ってんだ!
楽しみにしてんだ!」

 きたね。きまくりだね(笑)バカップルここに極まるだね。もー甘甘ですよ。そして締め。

「死なせない」

 皐月、格好良すぎです。このまま極道の妻たちにでれちゃうぐらい、惚れ惚れとしました。こーなんていうか、一本芯が通りまくりです。この流れは非常に好きです、やられます。この後の酔っぱらいモード皐月も非常に可愛いですが(笑)

 この後は、非常に安心してみられた。ホントいいコンビだよね。突然話は変わるけど、Routes ってエロはそれほどじゃないけど 河田さんの絵はエロいとおもったよ。特におっぱい。なんか皐月の H シーン見たとき、最初に思ったことがおっぱいエロだったからなあ(笑)最後に、確かに Routes は各シナリオでは謎が残る。特に皐月シナリオでは、最後に発車ベルで終わって「なんじゃそれ」とも思った。だけど俺はこの時点で、Routes は全てのシナリオが終わったときに真価が問える作品だと感じていた。この期待感って外れると、かなりションボリなんだけどね(笑)でも Routes には、きっと大丈夫という期待感がもてた。そんな皐月シナリオでした。それでは、最後の最後で皐月お姫様だっこの CG があったことに喜びをしめして皐月編の感想を終わります。

 追記 皐月シナリオ終了後はじめて、メニュー画面の皐月がチーちゃん持ってるのに気付いたよ(笑)


立田七海

 二週目、いわゆるロリキャラ七海、何歳かは不問いの方向で(笑)二週目は強制的にまるたルートに入るため、一瞬とまどいったけど直ぐに慣れた。確かに、極端に主人公の性格が変わってるしノリもかなり変化して、こっちのがズッシリしてるんだけど、その辺はメリハリがついて良いかなと。そんなわけで七海シナリオ。七海は、和田シナリオも兼ねている為いかんせん七海自体のインパクトが薄くなりがち。それでも、屋根があればしあわせとう、一瞬こいつは末莉か?!とも思いましたが、こんな場末の酒場にいる割りに擦れて無く、酒場の親父もロリじゃなく、ヒロイン 5 人の中で最も純粋かと。その割には、(知識が危ういとはいえ)ベッドで迫ってきたりしますが(笑)いや、あれはちょっとビビッた。しかし、七海だけスタッフロール後のエピソードどが無いあたり微妙に扱いひくいような。最後の絵はいいかんじなんだが。ただその変わりか、メニューから終わりを選んだ際に表示される絵が、極まれに七海バージョンになることもあるから相殺でしょうか?

 一方、もう一つの和田君の方ですが…これは Routes 自体の根本に関わる歴史というか篁はもちろん、リサにも関わってくるし、そもそも七海シナリオ自体が、夕菜が辿ったかもしれない未来なわけで…。全体の地味さに覆われているけど、非常に重要なシナリオであると全てが終わった後気付くんだけどね(笑)一般のエージェントが篁に、僅かながらも抵抗していくところが研究者であった和田君が、最後の最後でエージェントになったみたいな感じで、渋い。謎、そのもの以外ではそんな印象を持った。

 でもやっぱり、七海シナリオで一番印象深いのは 2 マス分極小モザイクではなかろうか(爆)




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