EMボカシ(EM発酵資材)
(1)EMボカシとは、EMで有機物資材を発酵させたもので正式にはEM発酵資材といい、通称「EMボカシ」と呼んでいます。 (2)EMボカシにはT型とU型があります。T型、U型 の違いは資材と使用目的に分けられます。T型ボカシは主に「生ゴミ」「水稲」用に使用し、材料は米ぬか、もみがら、糖蜜、EMー1号
(有用微生物群)を混和し、乳酸発酵させてから乾燥させたものです。 U型は
T型の材料に油かす、 魚粉、骨粉、カニガラ粉等を混ぜて発酵させたもので、特に畑に基材や追材として使用します。 |
作り方
用意する物
計量カップ・密閉容器(無ければ厚手のビニール袋)・大きいタライまたはシート・ジョウロ
材料の一例
材料はなるべく新しくよい物を選び、もみがらは雨に濡れていないものを使用する。
T型 (生ゴミ用) | U型 (家庭菜園用) | |||
米ぬか | 3s(10g) | 米ぬか | 4s(10g) | |
もみがら | 1s(5g) | 油かす | 1.5s(2.5g) | |
糖蜜 | 10t | 魚粉 | 1.5s(2.5g) | |
EM-1号 | 10t | EM-1号 | 10t | |
お湯(45℃前後)+水 | 0.7g | 糖蜜 | 10t | |
お湯(45℃前後)+水 | 0.6g |
お湯と水は塩素の入っていない井戸水か、水道水を一昼夜汲み置きしたものを使用して下さい。
手 順
@タライかビニールシートに米ぬか、油かす、魚粉(U型の場合)を入れて、よく混ぜ合わせます。 | |
A糖蜜を少量のお湯(40〜55℃ )で溶かした後、水を加えて約50倍の希 釈液を作る | |
BEM-1号を入れてEM希釈糖蜜湯を作る | |
C混合液をジョウロでかけながら、再度混ぜ合わせる。
T型の場合はジョウロでEM混合液をもみがらにかけ、よく浸み込むように混ぜ合わせます。その後、 米ぬかを入れ再度混ぜ合わせます。 玉にならないように注意しましょう。 |
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D混ぜ合わせたものをギュッと手で握り、手を開いた時に団子のようにならないで、触れると壊れるぐらいの状態がベスト | |
E密閉容器に入れ(なければ厚手のビニール袋に入れます)、空気が入らないように、手で材料を押さえるように詰め込みます。 容器一杯になるように調整し、フタをきちっとします。 上が少しあいた場合はさらに米ぬかを入れ、容器一杯にして下さい。 |
材料を入れた密閉容器は、直射日光の当たらないところに置き、中の材料を発酵させます。 発酵温度の適温は25〜30℃で40℃以上にならないようにします。 発酵期間は気温によって 違いますが、夏で7〜14日、冬は湯たんぽ形式(密閉できる瓶等に湯を入れて、容器の中心部に置く)で加温し、初期温度を確保します。その後、2〜3週間で甘酸っぱい乳酸発酵臭がしてくると 出来上がりです。 時間があれば、さらに熟成させると一層乳酸発酵が進んだよいEMボカシになります。 すぐに使用しない場合は、そのまま密閉状態を保っておくか、容器から出してビニールシート等に 10〜20p の厚さに広げて日陰干しにして仕上げます。その後は紙袋に入れて涼しい場所に保存します。(約半年のうちに使い切るようにしましょう)EMボカシは、少量ずつ作るよりは、ある程度(ここで紹介した分量かそれ以上)の量を作る時の方が、 良質なものが出来ます。 |
農業用EMボカシ(しーえむより引用) |
米ぬか | 5kg | EMセラミックス粉末 | 20g |
種カス | 2.5kg | EM1号 | 20cc |
魚カス | 2.5kg | 糖蜜 | 20cc |
モミガラ | 1.2kg | 温水(35度) | 1,700〜2,000cc |
※EMセラミックス粉末(商品名テラ)はEM−Xセラミックスの働きにより
微生物の環境を整え、
家庭の生ゴミを良質な発酵堆肥に変えます。
作り方
1、米ぬか・種カス・魚カス・モミガラ・EMセラミックス粉末を容器の中でよく混ぜる 2、混ぜた後、ジョウロにEM-1号と糖蜜の希釈液を入れ、材料全体を混ぜながら希釈液を散布する。 ※希釈液の散布は、水分含有量をチェックしながら散布することがポイントです。 3、出来上がりの水分含有量は、片手でEMボカシを握って放して4〜5個位の材料が分かれる程度です。 |
保管
1、密閉式のポリ容器に出来上がったEMボカシを入れる。 2、密閉期間は、夏場で30日間・冬場で2〜3ヶ月以上密閉しておく。 3、EMボカシ使用時は、その都度容器から取り出し、又密閉して保管できます 継続培養(連続してEMボカシを作るとき)の場合は使っていた良質ボカシを1割残して作ると良い。 |