闘いの記録
(routes 特別編)

以下の文章には、

「routes」「てのひらを、たいように」
「モエかん」「SNOW」「マブラヴ」「AIR」
以上作品の

物語の根幹に関わるネタバレ

があります。要注意。

毒入り危険、のんだら死ぬで?(笑)

最終更新日 3/4


Routes

 多分 Routes の評価は、一番最初にかいた普通に面白いが、最も的を射てると思う。冷静に判断するなら、スパイもの…それに付随するアクション、または Nitro+ 好きの人には向かないとおもう。マブラヴの演出が好きな人も、ちょっと物足りなく感じると思う。それでも…葉っぱ信者という事を差し引いても…面白いと思う。んで、俺内部でこれだけ評価が高まっているのにはワケがある。

 それは、今年に入ってからコンプした作品に関係がある。「てのひらを、たいように」「SNOW」「モエかん」これらの作品、出来自体はいいんだが、気になる点が二つある。

 「てのひらを、たいように」は、日高の行く末とさとりの謎が残るし、てのひらに編は終始心臓に悪い。「SNOW」は、ある程度までは納得できるが、桜花編でのしぐれの扱い(何故雪がやんだんだ?)の問題点の他に、しぐれ以外がみんな死にかけてる。死にかけるどころか、死んでしまうやつもいる。「モエかん」は、散々日記でいっているが霧島 END が未完成。どこが未完成だと言われると困るが、やってみれば直ぐわかる。なんの解決にもなっちゃいねえ。しかも、モエかんもまた、霧島を除いてみんな死にかける。ここまでヒロインがみんな死にかけると、正直なれてくる。リニア編を一番最後にやったのだが、一番出来がいいのに、今一歩及ばなかったのもこの辺にあるとおもう。

 こうして個々の作品、単独でみれば大した問題がなさそう(そうか?)なんだけど、同じような展開が 3 作品も並ぶとそれは鬱憤がたまる。スカッとしたいという言葉は、このあたりの鬱憤がたまってきた故の言葉だったりする。この微妙に鬱憤が溜まっているところに「マブラヴ」フライング報告が入る。

 オルタネイティブも後々重要な意味をもってくるが、一番衝撃的だったフライング報告が「Disc 3,4 はロボ編(アンリミテッド)で純夏はでてこないというもの、更に突っ込めば「死んでいるらしい?」だの「脳」だの「すみか を逆さから読むと かすみ」だの、シナリオの出来不出来は別にして幼なじみスキーとしては絶対に認められない設定。ええ私情挟みまくりですが、この展開を認めるわけにはいかないのです(爆)おまけにオルタネイティブは別ルート別エンドと公言されているにも関わらず、ゾクゾクとでてくるオルタネイティブの補完に期待。…すっきりしそうにもないねえ…。多分、前 3 作がなければ、それでも楽しめたと思う。でも俺が今、求めているのはマブラヴでは無かったと。

 というわけで Routes です。生粋の葉信者である以上、2/28 組では真っ先にプレイするのは鉄板だったのだが、例の誰彼ショック(一応フォローして置くけど、レビューに書いたとおり出来は悪くない。期待が大きすぎただけ)+全く実力不明の新人シナリオライターということで、不安が払拭できなかった。そんなわけで、ドキドキしながら初めたわけなんだけど…良い方に転んだね。多分 Routes が問題となるのは、「主人公および設定が受けいれられるか」という一点に絞られる気もする。俺は無問題だった。更に、寒いという声も聞こえたギャグの部分もノリが楽しめたので問題なし。なによりバカップルは昨今の萌え特化型のエロゲ史上の中にあって、懐かしいんだけど新鮮で非常に楽しめた。第一印象が悪かった皐月が、文句無しのお気に入りに変わったぐらいツボにはいった。そんな一周目。確かに、いろいろ謎は残ったんだけど、これはきっと全部クリアすれば解決するんだという期待をこめて…。

 2周目、1周目と打ってかわってしんみりとした感じ。それもそのはず、シナリオライターが違う。まさに陰と陽。でもコッチも、大丈夫。確かに永井シナリオみたいな勢いっていうか、良い方に捕らえれば爽快感、というものは無いが暗い嫌な感じはない。こんな感じで、陰と陽を繰り返し 5 周。そして、Routes 完結編。これはホント、やりたい放題というか理想がつまってるというか、ハーレムエンド。まさに大団円。うん、満足。でもやっぱり謎が残ったなあ…っと。

 この時点での評価は、まだ「ひらたい」のが上だったりする。全ての謎がすっきりしたら、確実に上にいけるんだけど、那須の一族とか謎が残ったよなあと思いつつ、スタッフロールをみていたわけだ。ビギニングテーマ。ほぅ、最後が最初ですか、おしゃれな事しますねえ。Roots Project。ああ、Routes って最初は Roots だったんだねえ。なるほど、Roots とタマに間違えてるひとがいたがあながち間違えじゃなかったんだねえ。

 そしてはじまる、Roots 編

 キシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアああああああああああああああああああああああああああああああああアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア

 この時点で、残された謎が解明されることがほぼ確定。誰だよ、あと十分で Routes コンプできるって言ったやつは(爆)しかし、ここで新たにわき上がってきた不安。それは、AIR の Summer 編、SNOW の Legend 編みたいに過去編がでてくるってことは変えられない過去の悲劇って話になりそうなわけで。そなると、今まで死にかけるヒロイン(リサは微妙だけど)がいなかったスッキリ感が奪われる可能性があった。なんといっても、名前が「さくや」だ(関係ない)。でもでも、やってくれました。過去の話は最後ハッピーエンドです。大八郎マンセー。今は多少変わったけど、昔は生粋のHappy END 至上主義者だった身としては、やはりヒロインには幸せになって欲しいわけで。

 というわけで、最初にあげた二つの鬱憤が溜まっていた点。「謎が残る」「ヒロインが不幸になる」ということもなく、全ヒロインが(多少はあるけど)不幸にならず、主人公が痛い目あうことはあったけど、完全にHappy ENDで…えっと、つまり

非常にスッキリ、爽やかに終われた

 これが、Routes を思いっきり評価してる点だったのです。とにかく最近、完結しない、ヒロインがやたら不幸。ってのが溜まってたんで、その反動が一気にでた感じになったわけですな。

 というわけで、大分満足したので。この話はこの辺で。細かい Routes の評価は、いつもの感想を近々書く予定。こんなとこまで読んでるひとがいるかどうかわからないけど、俺の自己満足につきあってくれてありがとう(笑)というわけで、Routes よろしくね。